「城管」の市民への暴力事件について、中国のニュースで騒がれることが多い。いま、中国社会で一番の嫌われ者は、おそらく城管ではないだろうか。
城管は日本人には耳慣れない言葉だが、中国人は子供でも知っている。大通りの歩道で海賊版のDVDや衣類を売っている露天商の人たちが、突然「城管来了!」と叫んだかと思うと、あっという間に撤収していく姿は、中国の風物詩のようになっている。
先日、中国陝西省の延安市で、市の城管が市民を殴る蹴るの様子が通行人のスマホで撮影され、中国版ツイッター「微博」で散布されて大騒ぎになった。その後、延安市は骨折などの大けがを負った市民に謝罪し、治療費と賠償金を払うことを表明した。
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