「中国軍がロシア極東に電撃侵攻する日」

執筆者:名越健郎 2013年7月27日
エリア: ヨーロッパ アジア

 ロシア軍東部軍管区で過去最大規模の抜き打ち演習が行なわれていた7月17日、ロシア紙「独立新聞」が運営する「軍事観測」のサイトに、中国軍がある日、ロシア極東に電撃侵攻し、帝政ロシアによって19世紀までに奪われた固有の領土を全面奪還する――という恐怖の未来シナリオが掲載され、話題になっている。

 

 執筆者は「アレクサンドル・フラムチヒン」となっており、独立新聞は「編集部の意見とは異なる」としている。ロシアで中国の軍事的脅威が取りざたされる中、中国軍の対露軍事作戦シナリオがリアルに描かれ、細部も興味深い。軍の関係者や専門家が執筆に加わり、国内に警鐘を与える狙いで書かれた可能性がある。原文は、以下のサイトで読める。【http://topwar.ru/30913-a-chto-esli-22-iyunya-povtoritsya.html

カテゴリ: カルチャー
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執筆者プロフィール
名越健郎(なごしけんろう) 1953年岡山県生まれ。東京外国語大学ロシア語科卒業。時事通信社に入社、外信部、バンコク支局、モスクワ支局、ワシントン支局、外信部長、編集局次長、仙台支社長を歴任。2011年、同社退社。拓殖大学海外事情研究所教授。国際教養大学特任教授を経て、2022年から拓殖大学特任教授。著書に、『秘密資金の戦後政党史』(新潮選書)、『ジョークで読む世界ウラ事情』(日経プレミアシリーズ)、『独裁者プーチン』(文春新書)など。
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