北朝鮮がベネズエラに弾道ミサイルを輸出?

執筆者:Foresight 2005年6月号
タグ: 北朝鮮
エリア: 中南米 アジア

 米政府関係者によると、北朝鮮がベネズエラに弾道ミサイルを輸出する計画がある。このほど北朝鮮の代表団がベネズエラの首都カラカスを訪れ、ミサイル輸出について協議したものとみられるという。 ノドン(射程約千三百キロ)やテポドン(同千五百キロ以上)といったミサイルが輸出されると、米国本土が射程内に入る。そのため、米政府は両国の接近に神経を尖らせている。 北朝鮮はこれまで主に中東方面にミサイルを輸出してきた。日米などが推進する大量破壊兵器拡散防止構想(PSI)により、「ミサイル輸出収入は大幅に減少している」(ボルトン米国務次官)とみられているものの、北朝鮮が依然として大量破壊兵器の「拡散懸念国」であることに変わりはない。

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