1月22日から、スイスのモントルーで、シリア問題をめぐるジュネーブⅡ会議が開かれている。
2012年6月に、米露を含む主要国がシリア問題への解決策をめぐって、玉虫色の「ジュネーブ合意」を結んだ。この合意の趣旨は、内戦の当事者に挙国一致の新政権を目指して国際社会の仲介の下で話し合うように要請したものだが、「誰が当事者なのか」「実際に現地で影響力のある勢力が参加するのか」「アサド大統領の退陣を前提とするか否か」等々について、米露や、アサド政権、反体制勢力のそれぞれが、異なった読み方をできる文書である。
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