「ボコ・ハラム」はなぜ多数の女子生徒を拉致したのか

白戸圭一
執筆者:白戸圭一 2014年5月14日
カテゴリ: 国際
エリア: アフリカ 北米
 ナイジェリアでイスラム過激派「ボコ・ハラム」に拉致されたとみられる少女たち[12日公開された映像から。撮影日時と場所は不明](C)AFP=時事
ナイジェリアでイスラム過激派「ボコ・ハラム」に拉致されたとみられる少女たち[12日公開された映像から。撮影日時と場所は不明](C)AFP=時事

 ナイジェリアのテロ組織「ボコ・ハラム」が大規模な女子生徒拉致事件を引き起こしたことにより、マスメディアを通して国際的な注目を浴びている。

 ボコ・ハラムは通称であり、組織の正式名称は「Jama'atu Ahlis Sunna Lidda'awati wal-Jihad(宣教及びジハードを手にしたスンニ派イスラム教徒としてふさわしき者たち)」という。

 ただ、同組織は西洋に源流を持つ価値、制度、法体系、技術などを強く否定しており、ナイジェリア北部で話されているハウサ語で「西洋の知」を意味する「ボコ」と、アラビア語で「禁忌」を意味する「ハラム」を組み合わせ、「ボコ・ハラム」と呼ばれるようになった。イスラム法(シャリーア)に基づく国家建設を主張しており、2010年7月には国際テロ組織アルカイダと連携するとの声明を発した。米国政府はボコ・ハラムをイスラム主義を掲げるテロ組織とみなし、2013年11月に「外国テロ組織」に指定して監視を強めていた。多数の女子生徒を連れ去る事件は、そのおよそ5カ月後に起きた。

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執筆者プロフィール
白戸圭一
白戸圭一 三井物産戦略研究所国際情報部 中東・アフリカ室主席研究員。京都大学大学院客員准教授。1970年埼玉県生れ。95年立命館大学大学院国際関係研究科修士課程修了。同年毎日新聞社入社。鹿児島支局、福岡総局、外信部を経て、2004年から08年までヨハネスブルク特派員。ワシントン特派員を最後に2014年3月末で退社。著書に『ルポ 資源大陸アフリカ』(東洋経済新報社、日本ジャーナリスト会議賞)、共著に『新生南アフリカと日本』『南アフリカと民主化』(ともに勁草書房)など。
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