国際人のための日本古代史 (55)

「権威」を疑うと見えてくる「聖徳太子」「天武天皇」本当の関係

執筆者:関裕二 2014年10月8日
タグ: 日本
エリア: アジア

 権力者が嘘をつくことは歴史の常としても、権威ある者が人を騙すことは、裏切りであり、信頼を損ね、権威そのものが地に墜ちかねない。もちろん、朝日新聞の「慰安婦強制連行をめぐる捏造記事」の話だ。

 新聞は2紙以上読め、が鉄則だが、それはなぜかというと、それぞれの新聞が色眼鏡をかけ、情報を分析しているからであって、読者は新聞記事を多角的に見定めなければならない。権威のある新聞だからといって記事を鵜呑みにすることはできない。しかも捏造記事が載っていたとなると、読者は何を信じてよいのか分からなくなる。

 

カテゴリ: カルチャー
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執筆者プロフィール
関裕二(せきゆうじ) 1959年千葉県生れ。仏教美術に魅せられ日本古代史を研究。武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャルアカデミックフェロー。著書に『藤原氏の正体』『蘇我氏の正体』『物部氏の正体』、『「死の国」熊野と巡礼の道 古代史謎解き紀行』『「始まりの国」淡路と「陰の王国」大阪 古代史謎解き紀行』『「大乱の都」京都争奪 古代史謎解き紀行』『神武天皇 vs. 卑弥呼 ヤマト建国を推理する』など多数。最新刊は『古代史の正体 縄文から平安まで』。
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