日本メディアは「台湾統一地方選」をどう伝えたか

野嶋剛
執筆者:野嶋剛 2014年12月9日
カテゴリ: IT・メディア 国際 政治
エリア: 中国・台湾 日本

 国民党が歴史的敗北を喫した台湾の統一地方選について、日本のメディアはどのように報じたのだろうか。新聞を中心に主要5紙の内容をレビューしてみた。内容的には「日本人の知りたい台湾選挙」という制約がかかるため、台湾の報道とは微妙に違いがあって面白い。台湾の記者では書きにくい総論的な選挙への評価があるので役に立つ半面、「中台関係」にこだわりすぎて、民意の巨大な変化への分析が不足した部分も感じられた。

(編集部注:この記事は、野嶋さんが台湾の現地ネットニュース『NewTalk』(http://newtalk.tw/)に寄稿した内容を基に再構成したものです)

 

従来のルールが大きく変更

 日本の新聞は、ニュースの「格」を重視する。その紙面は、「総合面」と言われるあらゆるニュースを扱う1面、2面、3面と、政治、経済、国際などの専門分野別の紙面に分けられる。台湾の場合は当然国際面になる。

 最重要ニュースを1面に、重要ニュースを2、3面に、そしてそれぞれの専門性の高い情報は分野別の紙面に振り分けられる。

 台湾の選挙の場合、私の経験に照らせば、4年に1度の総統選挙は文句なく1面に置かれるが、立法委員選挙は2、3面かあるいは国際面に、統一地方選は国際面という形で掲載されるのがこの10年の相場観だった。

執筆者プロフィール
野嶋剛
野嶋剛 1968年生れ。ジャーナリスト。上智大学新聞学科卒。大学在学中に香港中文大学に留学。92年朝日新聞社入社後、佐賀支局、中国・アモイ大学留学、西部社会部を経て、シンガポール支局長や台北支局長として中国や台湾、アジア関連の報道に携わる。2016年4月からフリーに。著書に「イラク戦争従軍記」(朝日新聞社)、「ふたつの故宮博物院」(新潮選書)、「謎の名画・清明上河図」(勉誠出版)、「銀輪の巨人ジャイアント」(東洋経済新報社)、「ラスト・バタリオン 蒋介石と日本軍人たち」(講談社)、「認識・TAIWAN・電影 映画で知る台湾」(明石書店)、訳書に「チャイニーズ・ライフ」(明石書店)。
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