金正恩(キム・ジョンウン)第1書記は2012年7月に当時の軍のトップであった李英鎬(リ・ヨンホ)総参謀長を粛清し、その後、度重なる軍幹部の異動や階級の昇格、降格を繰り返し、この3年間で金正日(キム・ジョンイル)時代の軍幹部を軍の一線からほぼ退かせることに成功した。
金正恩第1書記は一昨年12月に朝鮮労働党内で大きな権力を保持していた叔父の張成沢(チャン・ソンテク)党行政部長を粛清、処刑し、その後も党行政部など張成沢氏に連なる幹部たちの粛清作業を続けた。
金正恩第1書記は軍と党で、自らを脅かす可能性を持った2人の側近を粛清することで唯一的領導体系という名の独裁体制の確立へと向かった。
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