骨肉の内紛「大塚家具」:株主総会で勝利した「久美子社長」単独インタビュー

磯山友幸
執筆者:磯山友幸 2015年3月31日
カテゴリ: 経済・ビジネス
エリア: 日本

 経営権を巡って父である会長と娘の社長が激しく対立し、異例の委任状争奪戦(プロキシー・ファイト)にまで発展していた大塚家具。3月27日に開かれた株主総会では、結局、大塚久美子社長が会社側提案として出していた取締役選任議案が可決され、大塚勝久会長が株主提案として出していた取締役候補は否決された。終始、上場企業としてのコーポレート・ガバナンス(企業統治)のあるべき姿を訴え続けた社長側が、株主の支持を得た格好だ。今回の大塚家具問題とは何だったのか。総会翌日の28日に筆者の単独インタビューに応じた大塚久美子社長の話をベースに検証してみよう。

 

予想以上の大差

大塚久美子社長:お陰様で、会社側提案が出席議決権の61%の賛成を得て可決されました。大塚家の保有株を除くと80%以上の株主の皆様のご支持をいただいたことになります。今回の騒動について心よりお詫びすると共に、深くお礼を申し上げます。

 

 取締役7人のうち4人の賛成で提出された会社側議案には、取締役候補に勝久会長の名前はなく、事実上の引退を迫っていた。また、会長支持に付いた長男で専務の大塚勝之氏の名前もなかった。一方、勝久氏が株主提案として出した候補者名簿には、逆に久美子氏の名前はなく、真っ向から対立する構図だった。

執筆者プロフィール
磯山友幸
磯山友幸 1962年生れ。早稲田大学政治経済学部卒。87年日本経済新聞社に入社し、大阪証券部、東京証券部、「日経ビジネス」などで記者。その後、チューリヒ支局長、フランクフルト支局長、東京証券部次長、「日経ビジネス」副編集長、編集委員などを務める。現在はフリーの経済ジャーナリスト。著書に『国際会計基準戦争 完結編』、『ブランド王国スイスの秘密』(以上、日経BP社)、共著に『株主の反乱』(日本経済新聞社)、編著書に『ビジネス弁護士大全』(日経BP社)などがある。
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