反テロと兵器売買で接近 米印イスラエル「三国枢軸」

2003年10月号
カテゴリ: 国際

 中東の緊張が再び高まる中、イスラエルのシャロン首相が三日間、インドを訪問した。両国の関係緊密化の裏でささやかれているのが米国を加えた「三国枢軸」の動きだ。 インドは非同盟運動の雄として、これまでパレスチナ自治の大義を支持してきた。しかし冷戦終結後、新たな兵器の調達先としてイスラエルに急接近し、今回、イスラエル首相による初の訪印が実現した。 両国間ではイスラエルの空中警戒管制システム「ファルコン」をインドが導入する商談が合意間近だが、これは三年前にイスラエルが中国に売却しようとして米国が「待った」をかけた代物。インドには売却を認めた米国に中国が反発するのは間違いない。 インドはカシミール問題でイスラム過激派のテロに苦しんでいる。米国、イスラエル、インドの三国は最新兵器の取引に加え、「反テロ」でも利害は一致するのだ。 パキスタンはシャロン首相の訪印を「危険な連携」(外務省報道官)と非難した。兵器大国イスラエルが取り持つ「三国枢軸」は、アジアの勢力図を大きく塗り替える可能性を秘めている。

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