ギリシャ現地レポート:「破綻国家」を救うのは「EU」か「中国」か

執筆者:木村正人 2015年1月30日
エリア: ヨーロッパ アジア
 総選挙中、熱弁をふるうチプラス氏(筆者撮影)
総選挙中、熱弁をふるうチプラス氏(筆者撮影)

[アテネ発]1月25日に投開票が行われたギリシャ総選挙では、反緊縮派の急進左派連合(SYRIZA)が過半数に迫る勝利を収め、チプラス党首(40)が首相に就任した。欧州連合(EU)による財政再建と構造改革の見直しを求めるチプラス首相は保守政党と「反緊縮」で予想外の連立を組み、EUとの交渉役に反緊縮の最強硬派を充てたため、交渉の難航が予想される。その一方で、人種差別反対を訴えるラッパーが殺害された事件に関連して党首が逮捕された極右政党「黄金の夜明け党」が議会第3党に。ギリシャは再生できるのか、それとも西洋型の資本主義と民主主義は限界に達したのか。現地を1週間近く歩いた。

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