モディ首相「仏独加3カ国歴訪」の手応え

 まもなく首相就任1年を迎えるナレンドラ・モディ首相の「経済協力を軸に据えた全方位外交」が、一段と本格化してきた。首相は4月上~中旬にかけてフランス、ドイツ、カナダを歴訪。インドにとって最優先の外交テーマである「軍事」「エネルギー」「投資誘致」でそれぞれ大きな手応えをつかんだ。

 

こじれた戦闘機交渉が決着

 最初の訪問国フランスでは、インド空軍の審査を勝ち抜いたにもかかわらず2年以上にわたって正式調印が先送りされてきた仏ダッソー社製中型多目的戦闘機ラファールの調達交渉をひとまず決着させた。当初はラファール126機、総額200億ドルとも言われた巨額調達計画だったが、ダッソー側が技術移転によるインド国内でのライセンス生産に乗り気でなかったことから、交渉がこじれていたと言われていた。

 モディ首相は、126機の調達を事実上白紙に戻し、インド空軍にとって緊急性の高い36機について、フランスから「完成品」を輸入することで懸案を決着させた。これによりインドは対外的な信用を損なうことなく、フランスの顔も立てて今後の追加交渉にも余地を残して実利を取ったと言えるだろう。

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