韓国の情報機関、国家情報院は5月13日、非公開で行われた国会の情報委員会での報告で、北朝鮮の玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)人民武力部長(66)が4月30日ごろ粛清されたと報告した。情報委員会の幹事である与野党の議員が同日、これを韓国メディアに公表し内外に衝撃を与えた。
メディアは、玄永哲人民武力部長が4月24、25日に平壌で開催された軍第5回訓練活動家大会で金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の演説中に居眠りをしたことなどで粛清され、国家情報院は「数百人の軍幹部が見守る中で、平壌順安区域にある姜健総合軍官学校で高射銃で銃殺された可能性があると国会情報委員会に報告した」(朝鮮日報)と報じた。
玄永哲人民武力部長は軍部では黄炳瑞(ファン・ビョンソ)軍総政治局長に次ぐ「ナンバー2」だけに、2013年12月の張成沢(チャン・ソンテク)党行政部長に次ぐ政権の核心幹部の粛清として大きな衝撃を与えた。
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