「ブラッター会長辞任」では終わらないFIFA「巨額汚職事件」の後始末
FIFA(国際サッカー連盟)会長のゼップ・ブラッター氏が6月2日、会長辞任を表明した。汚職容疑で副会長らが逮捕される異常事態の中で5月29日に会長選挙が行われ、ブラッター氏が5選を果たしたばかりだったが、わずか4日で辞任を決めた。巨大なビジネスに育ったFIFAワールドカップ(W杯)には、誘致や放映権を巡る利権が生まれ、ブラッター体制には常に金銭スキャンダルの影が付きまとってきた。遂にブラッター氏自身にも司直の手が伸びるとの見方が強いが、誰が新会長に選ばれたとしても、“ドン”が消え去った後のFIFAのカジ取りは一筋縄ではいきそうにない。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン