トヨタ役員逮捕「オキシコドン」報道に対する米国での反応

大西睦子

 トヨタ自動車のジュリー・ハンプ常務役員(55)が6月18日、麻薬取締法違反の容疑のため、滞在していた都内のホテルで逮捕されました。中身が「ネックレス」と記載されていた米国からの国際宅配便の小包に、麻薬成分の「オキシコドン」錠剤57錠が隠すように入っており、密輸の疑いが持たれているためです。ハンプ容疑者は、「麻薬を輸入したとは思っていない」と容疑を否認しています。現在、警視庁が詳細を調べていますが、7月1日、トヨタ自動車はハンプ容疑者の辞任を発表しました。

 このニュースは、米国でも多くのメディアによって報道されましたが、日米の反応に温度差を感じます。逮捕直後に知り合いの米国人医師などと議論したところ、以下のような疑問や意見が投げられました。

「腰かどこか、体に痛みがあるのでは?」

「でも、ふつう57錠も一度に処方されないでしょう?」

「きっと海外に住んでいるからたくさん送ってもらったのかもしれない」

「彼女ほどのキャリアをもつ人が日本のルールを知らなかったというのは信じられない」

「処方箋を証明すれば疑いが晴れるのに、なぜ証明しないの?」

「そもそも日本ではオキシコドンは処方してもらえないの?」

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執筆者プロフィール
大西睦子
大西睦子 内科医師、米国ボストン在住、医学博士。1970年、愛知県生まれ。東京女子医科大学卒業後、同血液内科入局。国立がんセンター、東京大学医学部附属病院血液・腫瘍内科にて造血幹細胞移植の臨床研究に従事。2007年4月からボストンのダナ・ファーバー癌研究所に留学し、ライフスタイルや食生活と病気の発生を疫学的に研究。2008年4月から2013年12月末まで、ハーバード大学で、肥満や老化などに関する研究に従事。ハーバード大学学部長賞を2度受賞。現在、星槎グループ医療・教育未来創生研究所ボストン支部の研究員として、日米共同研究を進めている。著書に『カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側』(ダイヤモンド社)。『「カロリーゼロ」はかえって太る!』(講談社+α新書)。『健康でいたければ「それ」は食べるな』(朝日新聞出版)などがある。
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