改廃案「米議会否決」でも実は崩壊に向かっている「オバマケア」

大西睦子
執筆者:大西睦子 2017年9月1日
エリア: 北米
トランプ政権に市民たちの「抗議の声」は届くのか (C)AFP=時事

 

 7月28日の米上院本議会にて、医療保険制度改革法(Affordable Care Act:ACA、通称オバマケア)の一部撤廃法案が、与党である共和党から3人の議員の反対票が投じられ、賛成49反対51の僅差で否決されました。この瞬間、共和党の7年以上にわたるオバマケア撤廃の公約は、完全に失敗に終わったように思われました。ところが、そんな喜びはつかの間でした。実は、議会で撤廃案が成立しなくても、現実にオバマケアの崩壊は始まっていたのです。

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執筆者プロフィール
大西睦子 内科医師、米国マサチューセッツ州ケンブリッジ在住、医学博士。1970年、愛知県生まれ。東京女子医科大学卒業後、同血液内科入局。国立がんセンター、東京大学医学部附属病院血液・腫瘍内科にて造血幹細胞移植の臨床研究に従事。2007年4月からボストンのダナ・ファーバー癌研究所に留学し、ライフスタイルや食生活と病気の発生を疫学的に研究。2008年4月から2013年12月末まで、ハーバード大学で、肥満や老化などに関する研究に従事。ハーバード大学学部長賞を2度受賞。現在、星槎グループ医療・教育未来創生研究所ボストン支部の研究員として、日米共同研究を進めている。著書に『カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側』(ダイヤモンド社)。『「カロリーゼロ」はかえって太る!』(講談社+α新書)。『健康でいたければ「それ」は食べるな』(朝日新聞出版)などがある。
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