米大統領選「トランプ独走態勢」はどこまで続くか

執筆者:足立正彦 2015年8月24日
エリア: 北米

 2016年米国大統領選挙の共和党大統領候補指名獲得争いに出馬している候補による第1回テレビ討論会が8月6日夜、中西部オハイオ州のクリーブランドで開催され、各候補による政策議論も本格化してきている。野党共和党は8年ぶりのホワイトハウス奪還を目指していることもあり、17名もの候補が出馬する乱立模様となっている。

 そうした中、選挙のプロである共和党系ストラテジストやコンサルタント、あるいは米国政治を長らく見てきた米国人専門家や研究者の間で驚きや困惑とともに受け止められているのは、今年6月16日に正式出馬表明を行った実業家兼テレビパーソナリティのドナルド・トランプ氏の過去2カ月余りの「独走態勢」である。

カテゴリ: 政治 社会
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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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