2016年米国大統領選挙の共和党大統領候補指名獲得争いに出馬している候補による第1回テレビ討論会が8月6日夜、中西部オハイオ州のクリーブランドで開催され、各候補による政策議論も本格化してきている。野党共和党は8年ぶりのホワイトハウス奪還を目指していることもあり、17名もの候補が出馬する乱立模様となっている。
そうした中、選挙のプロである共和党系ストラテジストやコンサルタント、あるいは米国政治を長らく見てきた米国人専門家や研究者の間で驚きや困惑とともに受け止められているのは、今年6月16日に正式出馬表明を行った実業家兼テレビパーソナリティのドナルド・トランプ氏の過去2カ月余りの「独走態勢」である。

「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン