「総統選候補」すげ替えで自滅か:台湾・国民党の「泥仕合」

野嶋剛
執筆者:野嶋剛 2015年10月9日
エリア: 中国・台湾

 台湾の総統選で国民党が大迷走している。今年7月に正式に候補者に決定したはずの洪秀柱・立法院副院長(国会副議長)が、中台問題で未来の統一を指向すると思わせるような失言を連発し、支持率が低迷していることから、党主席の朱立倫・新北市長が自らの出馬を前提に「換柱(洪おろし)」を発動した。しかし、洪氏のほうも「死ぬ覚悟で最後まで戦い抜く」と一時反発するなど、年明け1月16日の投票日まで100日を切っているなか、この内紛により、もともと不利な国民党の選挙情勢をさらに悪化させる恐れがある。

 

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執筆者プロフィール
野嶋剛 1968年生れ。ジャーナリスト。上智大学新聞学科卒。大学在学中に香港中文大学に留学。92年朝日新聞社入社後、佐賀支局、中国・アモイ大学留学、西部社会部を経て、シンガポール支局長や台北支局長として中国や台湾、アジア関連の報道に携わる。2016年4月からフリーに。著書に「イラク戦争従軍記」(朝日新聞社)、「ふたつの故宮博物院」(新潮選書)、「謎の名画・清明上河図」(勉誠出版)、「銀輪の巨人ジャイアント」(東洋経済新報社)、「ラスト・バタリオン 蒋介石と日本軍人たち」(講談社)、「認識・TAIWAN・電影 映画で知る台湾」(明石書店)、訳書に「チャイニーズ・ライフ」(明石書店)。
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