パリ同時テロ:「治安体制の見直し」も浮上か

渡邊啓貴

 パリで同時テロが起こった。オランド大統領が観戦していた仏独戦の国立サッカー競技場のそばのカフェでの爆弾テロ。アメリカ人ロックグループの演奏会場では人質をとって立てこもった犯人4人が射殺されたが、80人の犠牲者がでた。全部で6カ所で銃撃戦や爆発があったと伝えられる。少なくとも120人の死者と200人のけが人が出た。
 オランド大統領はただちに声明を発表し、「恐怖だ。テロリストたちの望むことは、私たちを脅し、私たちを恐怖の虜にすることだ」とテロリストの脅威を指摘しながら、「フランスは恐怖に対して、自衛し、力を動員し、テロリストたちを説き伏せることができる国だ」と断固とした決意を語った。同時にフランス全土に非常事態宣言を発令し、国境の閉鎖を指示した。

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執筆者プロフィール
渡邊啓貴 東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授。1954年生れ。パリ第一大学大学院博士課程修了、パリ高等研究大学院・リヨン高等師範大学校客員教授、シグール研究センター(ジョージ・ワシントン大学)客員研究員、在仏日本大使館広報文化担当公使(2008-10)を経て現在に至る。著書に『ミッテラン時代のフランス』(芦書房)、『フランス現代史』(中公新書)、『ポスト帝国』(駿河台出版社)、『米欧同盟の協調と対立』『ヨーロッパ国際関係史』(ともに有斐閣)『シャルル・ドゴ-ル』(慶應義塾大学出版会)『フランス文化外交戦略に学ぶ』(大修館書店)『現代フランス 「栄光の時代」の終焉 欧州への活路』(岩波書店)など。
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