米大統領選「2人のキューバ系」共和党候補の「選挙戦略」

執筆者:足立正彦 2015年12月8日
エリア: 北米

 共和党の大統領候補指名獲得争いは、現時点で14人もの候補が乱立している状況にある。その中でキューバ系ヒスパニックである2人の上院議員が出馬している。1人は、共和党上院議員54名の中で最も保守色を鮮明にしており、オバマケア廃止をはじめとして「反オバマ」姿勢や、不法移民やシリア難民の受け入れ反対姿勢を明確にしているテキサス州選出のテッド・クルーズ上院議員。そしてもう1人は、「激戦州」の1つフロリダ州選出であり、オバマ政権のキューバ・カストロ体制との国交正常化やイランとの核合意、対中東政策をはじめ一連のオバマ外交を厳しく批判し、「強い米国」を訴える上院外交委員会在籍のマルコ・ルビオ上院議員である。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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