池内恵の中東通信

池内恵(いけうちさとし 東京大学准教授)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について日々少しずつ解説します。

執筆者プロフィール
池内恵
池内恵 東京大学先端科学技術研究センター准教授。1973年生れ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程単位取得退学。日本貿易振興機構アジア経済研究所研究員、国際日本文化研究センター准教授を経て、2008年10月より現職。著書に『現代アラブの社会思想』(講談社現代新書、2002年大佛次郎論壇賞)、『イスラーム世界の論じ方』(中央公論新社、2009年サントリー学芸賞)、『イスラーム国の衝撃』(文春新書)、『【中東大混迷を解く】 サイクス=ピコ協定 百年の呪縛』 (新潮選書)、 本誌連載をまとめた『中東 危機の震源を読む』などがある。個人ブログ「中東・イスラーム学の風姿花伝」(http://ikeuchisatoshi.com/)。

サウジ・サルマーン国王の息子ムハンマド副皇太子への直接譲位説

2016年1月31日 09:35
サウジのムハンマド副皇太子への権力集中がもたらす王族内や国内諸勢力からの反発への不安、その手腕と資質への疑念が、欧米メディアの報道において強調される中で、不安感を煽るような情報発信がサウジの在外反体制派によって行われている。高齢のサルマーン国王が生前に退位…
中東通信の最新記事

レバノン情勢の緊迫:サウジは対イラン・ヒズブッラー強硬姿勢を強める

2017年11月10日 00:21
サウジがレバノン在住の国民に、即座に退去するよう指令を出した。サウジの対イラン・対ヒズブッラーの政策は緊迫の度を急速に高めている。11月4日、サウジが多数の要人を拘束した政変と同日に、レバノン問題でも大きな動きがあった。この日、サウジのリヤードを訪問中のサア…

サウジの「汚職追及」で大メディア所有者が軒並み対象に

2017年11月9日 23:55
11月4日夜のサウジの王族・閣僚経験者・企業家の大量拘束で、アラブ世界全体に影響力を持つ汎アラブ・メディア産業の所有者たちが軒並み逮捕されたことは気になる。汎アラブ・メディアというとカタールが出資したアル=ジャジーラが有名だが、サウジの企業家・財閥も汎アラブ…

サウジの企業家拘束はヴィジョン2030の経済変革への本気度を疑わせる

2017年11月8日 23:17
サウジのムハンマド皇太子が「汚職摘発」を掲げて断行した王族・企業家・財閥総帥の大量逮捕の目的や効果ははっきりしない。それが「軍・治安機構の統一」への一歩となりうることは先ほど記した。しかし企業家・財閥総帥の主要な人物を軒並み拘束していることは、ムハンマド皇…

サウジのムハンマド皇太子はムトイブ国家防衛隊相の更迭・拘束で軍・治安機構の一元化を進める

2017年11月8日 23:15
深夜早朝に大胆な(あるいは衝動的にも見える)政策を実施して世界を驚かせるのが、サウジのムハンマド皇太子のトレードマークのようになってきた。11月4日の夜に「汚職摘発」を掲げて行った、有力王族・企業家・財閥総帥らの大量拘束にはどのような背景や目的があるのか、は…

サウジ・トルコ・エジプトへのロシア製対空ミサイルS-400配備を米国は警戒

2017年10月21日 03:25
10月5日のサウジのサルマーン国王のロシア・モスクワ訪問とプーチン大統領との会談で、もっとも耳目を集めたのはロシア製対空ミサイル・システムのS-400の購入に関する覚書が結ばれたことだろう。この案件はすでに今年4月に表面化していたが、首脳会談で改めて合意したことに…

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