米国大統領選挙の候補指名獲得争いの「序盤州」におけるヤマ場の1つであったニューハンプシャー州予備選が2月9日行われ、「反既成政治」を訴える2人の候補が勝利した。共和党では実業家兼テレビパーソナリティのドナルド・トランプ氏が35.3%を得票して勝利。他方、民主党では、ニューハンプシャー州に隣接する「裏庭」であるバーモント州選出という「地の利」を生かし、議会合計535名の上院、下院議員の中で唯一の「民主社会主義者」であるバーニー・サンダース上院議員(無所属)が、ヒラリー・クリントン前国務長官に22.4ポイントの大差で勝利した。トランプ、サンダース両氏ともに2月1日の初戦、アイオワ州党員集会では2位と惜敗したが、今回はともに雪辱を晴らすかたちとなった。

「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン