炭鉱労働者が激怒した「ポスト習近平」有力候補の「失言」

村上政俊
執筆者:村上政俊 2016年3月22日
カテゴリ: 政治 国際
エリア: 中国・台湾

 2022年秋に予定される習近平「引退」を睨む権力闘争レースで、胡錦濤グループの有力若手とみられている陸昊・黒龍江省省長(党委員会副書記を兼任)の「失言」が波紋を広げている。
 今月6日、全国人民代表大会(全人代)の記者会見の席上、「賃金未払いは一切ない」と発言したところ、地元の炭鉱労働者の怒りが爆発した。「陸昊はヌケヌケと嘘をついている」(中国語では「陸昊睜眼説瞎話」)といった横断幕を掲げた数千人規模のデモが、黒龍江省の炭鉱都市、双鴨山市で発生しインターネット上でもデモの画像、映像が拡散。陸昊は、発言撤回に追い込まれ、賃金問題への対応を約束せざるをえなくなった。

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執筆者プロフィール
村上政俊 1983年7月7日、大阪市生まれ。現在、同志社大学嘱託講師、同大学南シナ海研究センター嘱託研究員、皇學館大学非常勤講師、桜美林大学客員研究員を務める。東京大学法学部政治コース卒業。2008年4月外務省入省。第三国際情報官室、在中国大使館外交官補(北京大学国際関係学院留学)、在英国大使館外交官補(ロンドン大学LSE留学)勤務で、中国情勢分析や日中韓首脳会議に携わる。12年12月~14年11月衆議院議員。中央大学大学院客員教授を経て現職。著書に『最後は孤立して自壊する中国 2017年習近平の中国 』(石平氏との共著、ワック)。
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