【ブックハンティング】福田康夫が「恫喝」された「李登輝ビザ問題」秘話

野嶋剛
冒険活劇を読むような楽しさがある

 台湾人の伝記を読む楽しさには、格別なものがある。

 思想や立場がいかようなものであれ、その人生は波乱と困難に富みながら、絶望や苦悩を糧にさらなるパワーで前進していく姿に感銘させられ、同時に、国家とは何か、民族とは何か、といった、我々日本人にとって日頃いささか縁遠い近代社会の普遍的テーマについても、深い思索を持たせてくれる。

 このほど手に取った『台湾と日本のはざまを生きて 世界人、羅福全の回想』(藤原書店)は、まさに20世紀の東アジアの激動を生き抜いた台湾人の活劇であり、読者=観客は、読了後、心からの拍手喝采を送ることになるだろう。

この記事は役に立ちましたか?
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
この記事をSNSにシェアする
執筆者プロフィール
野嶋剛 1968年生れ。ジャーナリスト。上智大学新聞学科卒。大学在学中に香港中文大学に留学。92年朝日新聞社入社後、佐賀支局、中国・アモイ大学留学、西部社会部を経て、シンガポール支局長や台北支局長として中国や台湾、アジア関連の報道に携わる。2016年4月からフリーに。著書に「イラク戦争従軍記」(朝日新聞社)、「ふたつの故宮博物院」(新潮選書)、「謎の名画・清明上河図」(勉誠出版)、「銀輪の巨人ジャイアント」(東洋経済新報社)、「ラスト・バタリオン 蒋介石と日本軍人たち」(講談社)、「認識・TAIWAN・電影 映画で知る台湾」(明石書店)、訳書に「チャイニーズ・ライフ」(明石書店)。
comment:2
icon
  • 記事の閲覧、コメントの投稿には、会員登録が必要になります。
フォーサイトのお申し込み
注目記事ランキング
  • 24時間
  • 1週間
  • f
  • 新着
  • 高評価
  • コメント数順