【ブックハンティング】福田康夫が「恫喝」された「李登輝ビザ問題」秘話

執筆者:野嶋剛 2016年5月8日
エリア: 北米 アジア
冒険活劇を読むような楽しさがある

 台湾人の伝記を読む楽しさには、格別なものがある。

 思想や立場がいかようなものであれ、その人生は波乱と困難に富みながら、絶望や苦悩を糧にさらなるパワーで前進していく姿に感銘させられ、同時に、国家とは何か、民族とは何か、といった、我々日本人にとって日頃いささか縁遠い近代社会の普遍的テーマについても、深い思索を持たせてくれる。

 このほど手に取った『台湾と日本のはざまを生きて 世界人、羅福全の回想』(藤原書店)は、まさに20世紀の東アジアの激動を生き抜いた台湾人の活劇であり、読者=観客は、読了後、心からの拍手喝采を送ることになるだろう。

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執筆者プロフィール
野嶋剛 1968年生れ。ジャーナリスト。上智大学新聞学科卒。大学在学中に香港中文大学に留学。92年朝日新聞社入社後、佐賀支局、中国・アモイ大学留学、西部社会部を経て、シンガポール支局長や台北支局長として中国や台湾、アジア関連の報道に携わる。2016年4月からフリーに。著書に『イラク戦争従軍記』(朝日新聞社)、『ふたつの故宮博物院』(新潮選書)、『謎の名画・清明上河図』(勉誠出版)、『銀輪の巨人ジャイアント』(東洋経済新報社)、『ラスト・バタリオン 蒋介石と日本軍人たち』(講談社)、『認識・TAIWAN・電影 映画で知る台湾』(明石書店)、『台湾とは何か』(ちくま新書)、『タイワニーズ 故郷喪失者の物語』(小学館)など。訳書に『チャイニーズ・ライフ』(明石書店)。最新刊は『なぜ台湾は新型コロナウイルスを防げたのか』(扶桑社新書)。公式HPは https://nojimatsuyoshi.com
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