2024年「台湾総統選」:動き出すポスト蔡英文の有力候補たち

執筆者:野嶋剛 2022年12月7日
タグ: 台湾
エリア: アジア
蔡英文総統(左)から頼清徳副総統(右)へ総統のバトンは渡るか(C)AFP=時事
蔡英文総統が地方選惨敗の責任を取って民進党主席を辞任したことで、党の次期総統候補は彼女と距離のある頼清徳副総統で固まりそうだ。一方、勢いを増す国民党では、元警察官僚の新北市長に待望論が持ち上がる。台湾民衆党の柯文哲主席も機をうかがう。

 

 11月26日に投開票された台湾の統一地方選は与党民進党の敗北に終わった。前回の4年前の統一地方選での「大敗」をさらに下回る結果となり、「惨敗」との声もある。蔡英文総統は党主席を辞任し、党内では次の総統選に向けた立て直しが図られている。一方、長期低迷に苦しんでいた国民党は反転攻勢に出たい構えだ。第三勢力の台湾民衆党も、台北市長を任期満了となる柯文哲氏が総統選に出馬する可能性がある。

 台湾の総統選挙の構図が、この選挙によってどう変わり、動くのかを占った。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
野嶋剛 1968年生れ。ジャーナリスト。上智大学新聞学科卒。大学在学中に香港中文大学に留学。92年朝日新聞社入社後、佐賀支局、中国・アモイ大学留学、西部社会部を経て、シンガポール支局長や台北支局長として中国や台湾、アジア関連の報道に携わる。2016年4月からフリーに。著書に『イラク戦争従軍記』(朝日新聞社)、『ふたつの故宮博物院』(新潮選書)、『謎の名画・清明上河図』(勉誠出版)、『銀輪の巨人ジャイアント』(東洋経済新報社)、『ラスト・バタリオン 蒋介石と日本軍人たち』(講談社)、『認識・TAIWAN・電影 映画で知る台湾』(明石書店)、『台湾とは何か』(ちくま新書)、『タイワニーズ 故郷喪失者の物語』(小学館)、『なぜ台湾は新型コロナウイルスを防げたのか』(扶桑社新書)など。訳書に『チャイニーズ・ライフ』(明石書店)。最新刊は『香港とは何か』(ちくま新書)。公式HPは https://nojimatsuyoshi.com
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