饗宴外交の舞台裏
饗宴外交の舞台裏(216)

「G7外相会合」で外相夫人らをもてなした「配偶者プログラム」の成否

西川恵
執筆者:西川恵 2016年5月13日

 広島で開かれた主要国(G7)外相会合(4月10、11日)には4カ国の外相夫人が夫に同行した。あまり報じられなかったが、岸田裕子外相夫人は「配偶者プログラム」に基づいて2日間、各国外相夫人をもてなした。以下、G7外相会合の裏バージョンである。

 

「原爆資料館」に大きな衝撃

 G7外相会合にふつう夫人はあまり同行しない。しかし今回は米国とドイツを除く4人が夫に同行した。英国のスーザン・ハモンドさん、イタリアのエマヌエラ・マウロ・ジェンティローニさん、カナダのジャニン・クリーバーさん、フランスのブリジット・エローさん。

 夫人たちが夫に同行したのは、外国でも知られた広島を折角の機会に訪れてみたいと思ったこともあるだろう。和食の魅力、気候のいい桜のシーズンなども同行を決めた背景にあったと見られる。

 夫人たちは2日間、会議で缶詰めになる夫とは完全に別行動となるため、外務省は岸田文雄外相夫人の裕子さんと配偶者プログラムを作った。

 ちなみに英国のスーザンさんだけは結婚後、家庭に入ったが、他の3人は結婚後もキャリア・ウーマンを続けてきた。イタリアのエマヌエラさんは建築家、カナダのジャニンさんはテロや安全保障問題の専門家、フランスのブリジットさんは中学校の元国語教師だ。最年長は66歳のブリジットさんで、他も50代から60代とほぼ似た世代だった。

この記事は役に立ちましたか?
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
この記事をSNSにシェアする
執筆者プロフィール
西川恵
西川恵 毎日新聞客員編集委員。1947年長崎県生れ。テヘラン、パリ、ローマの各支局長、外信部長、論説委員を経て、今年3月まで専門編集委員。著書に『エリゼ宮の食卓』(新潮社、サントリー学芸賞)、本誌連載から生れた『ワインと外交』(新潮新書)、『国際政治のゼロ年代』(毎日新聞社)、訳書に『超大国アメリカの文化力』(岩波書店、共訳)などがある。2009年、フランス国家功労勲章シュヴァリエ受章。本誌連載に加筆した最新刊『饗宴外交 ワインと料理で世界はまわる』(世界文化社)が発売中。
comment:3
icon
  • 記事の閲覧、コメントの投稿には、会員登録が必要になります。
フォーサイトのお申し込み
注目記事ランキング
  • 24時間
  • 1週間
  • f
  • 新着
  • 高評価
  • コメント数順