上場企業でこんなことが起きるのか。配られた決算短信を見て目を疑った。売上高、前年同期比31.5%の4233億円。シャープの2016年4~6月期連結決算である。
東芝がメディカル事業をキヤノンに売却したり、NECが半導体メモリー事業を分社化したり、という場合なら理解できる。だがシャープはこの期になんの事業売却もしていない。自然減で3割強まで落ち込むというのは、尋常ではない。
「大手顧客向け中小型液晶・カメラモジュールの販売減」。決算説明会向け資料の2ページ目にはこう書いてある。「大手顧客」とはアップルのことだ。
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