北朝鮮はリオ五輪には重量挙げ、柔道、卓球、レスリング、射撃、アーチェリーなど9種目に31人の選手が参加した。少人数だが金メダル候補も多く、少数精鋭とみられた。
北朝鮮は2012年のロンドン五輪では金メダル4、銅メダル2の好成績を挙げた。金メダル4個は1992年のバルセロナ五輪と並ぶ過去最多で、政権がスタートして間もない金正恩(キム・ジョンウン)政権の国威発揚に貢献した。金正恩政権はスポーツ重視政策を展開しており、今回のリオ五輪にも大きな期待を寄せていることは間違いない。
だが、大会が始まると最も金メダルに近いといわれた重量挙げ56キロ級のオム・ユンチョル選手(25)が銀メダルに終わり、同じく金メダルが期待された女子25メートル・ピストルのチョ・ヨンスク(28)が7位に終わり、北朝鮮チームを重い雰囲気が包んだ。
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