15年前の2001年11月、投資銀行のゴールドマン・サックスが発表した投資家向けのレポートで、経済成長著しいブラジル(Brazil)、ロシア(Russia)、インド(India)、中国(China)の4カ国の頭文字を取ったBRICsという言葉が初めて使われた。今では説明の必要もないほど市民権を得たこの言葉には、当初、南アフリカは含まれておらず、最後の小文字のsは複数形を表すsであった。南アが正式に含まれるようになったのは、2011年4月に北京で開かれたBRICS首脳会議に、ズマ大統領の出席が認められたときからである。これを機に、小文字のsは南アフリカ(South Africa)の頭文字を表す大文字のSに変わった。
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