堕ちゆく世界の迷走
堕ちゆく世界の迷走(73)

米英露「首脳会談」を乗り切った「安倍外交」の手さばき

ひと足早い”首脳”会談もあった(C)AFP=時事

 

 政権の持続と安定は、かくも貫禄を左右するものなのか。外交と内政の舞台で9月に起きた一連の出来事は、そんな感想を呼び起こすに十分である。9月26日に召集された臨時国会で、安倍晋三首相はその持てる政治的資本を、どう生かそうとしているのだろうか。

 

「畳にドスを刺した」クリントン候補

 9月19日、ニューヨーク。国連総会での演説に臨むべく訪米した安倍首相に、会談を申し出た人物がいた。米大統領選で共和党のドナルド・トランプ候補と死闘を演じている、民主党候補のヒラリー・クリントンその人である。日本の外務省によると、19日午後6時過ぎから50分にわたって行われた会談では、以下のようなやり取りが交わされた。

 安倍首相「一連のテロにお見舞いを申し上げる。再会をうれしく思う。アジア・太平洋の安全保障環境は厳しく、希望の同盟として地域、世界に貢献するためにも、日米同盟を更に強化していきたい」

 クリントン候補「総理にお会いでき重要な課題について話すことをうれしく思う。日米関係は、地域、世界の平和、繁栄にとって重要である。本日は北朝鮮、海洋安全保障を含む幅広い事項につき話をしたい。テロに関する言葉に感謝する。テロ対策の努力を倍増しなければならない」

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