堕ちゆく世界の迷走
堕ちゆく世界の迷走(74)

世界経済「奇妙な小康状態」の因数分解

数値上は回復基調にあるようだが……(C)AFP=時事

 

 年初来、想定外の出来事が相次いでいたグローバル経済が、いま奇妙な小康状態にある。リスク要因を挙げればキリがないが、経済が底割れする事態は防がれている。株価や原油はどちらかといえば、持ち直している。これから冬を迎える前の小春日和のようなひと時の平穏は、なぜ生じているのだろうか。

 大きなポイントは中国経済だ。10月25日、日本政府は中国経済に関する基調判断を、さりげなく上方修正した。9月までの「緩やかに減速している」から、「各種政策効果もあり、景気はこのところ持ち直しの動きがみられる」へと変更したのである(月例経済閣僚会議資料11頁)。単なる「月例文学」でないことは、資料につけられたグラフをみればハッキリする。

この記事は役に立ちましたか?
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
この記事をSNSにシェアする
執筆者プロフィール
comment:2
icon
  • 記事の閲覧、コメントの投稿には、会員登録が必要になります。
フォーサイトのお申し込み
注目記事ランキング
  • 24時間
  • 1週間
  • f
最新コメント
最新トピック
  • 新着
  • 高評価
  • コメント数順
back to top