インテリジェンス・ナウ
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米情報コミュニティと全面対立:トランプ次期大統領、本音は「逆ニクソン」か

春名幹男
執筆者:春名幹男 2016年12月23日
当選の正当性にも、大統領としての資質にも疑問符がつくのか (c)EPA=時事

 ロシアはトランプ氏を当選させるため米大統領選に向けて、サイバー攻撃を敢行した――。
 17の米情報機関で構成されるインテリジェンス・コミュニティ(IC)が出した、こんな分析結果をめぐって、トランプ氏がICとの対立を深めている。
 実は、次期米大統領は政権移行期間中に毎朝、現職大統領と同じ内容の「大統領日報(PDB)」に関する説明を国家情報長官(DNI)事務所の分析官から、聞くことになっている。しかし、トランプ氏はこれを拒否し、週1回だけしか聞いていないことが明らかになった。PDBは、ICを束ねるDNI事務所が大統領のために最新の世界情勢をまとめて毎日行う極秘報告のことである。
 トランプ氏がこんな形で情報機関と対立する理由は何か。両者間の異常な関係の裏に、複雑な戦略的問題が隠されているようだ。

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執筆者プロフィール
春名幹男 1946年京都市生れ。国際アナリスト、NPO法人インテリジェンス研究所理事。大阪外国語大学(現大阪大学)ドイツ語学科卒。共同通信社に入社し、大阪社会部、本社外信部、ニューヨーク支局、ワシントン支局を経て93年ワシントン支局長。2004年特別編集委員。07年退社。名古屋大学大学院教授、早稲田大学客員教授を歴任。95年ボーン・上田記念国際記者賞、04年日本記者クラブ賞受賞。著書に『核地政学入門』(日刊工業新聞社)、『ヒバクシャ・イン・USA』(岩波新書)、『スクリュー音が消えた』(新潮社)、『秘密のファイル』(新潮文庫)、『米中冷戦と日本』(PHP)、『仮面の日米同盟』(文春新書)などがある。
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