朝鮮半島「4月危機」騒乱(5・了)トランプ発言「米朝首脳会談」の意味

平井久志
執筆者:平井久志 2017年5月4日
カテゴリ: 国際 外交・安全保障
国連安保理の、北朝鮮に関する閣僚級会合で発言する中国・王毅外相 (c)AFP=時事

 朝鮮半島情勢は、金日成(キム・イルソン)主席誕生105周年、人民軍創建85周年を迎えた北朝鮮が、6回目の核実験やICBM発射実験といった、限度を超えた挑発に出るのではないかという憂慮が高まり、国際社会の関心を引いた。この「憂慮」の原因をつくっているもう1つのファクターが、トランプ米大統領だ。何をするか分からないトランプ大統領が北朝鮮への軍事行動を取るのではないかという懸念が広がった。常識的には、朝鮮半島での軍事行動は一気に全面戦争に拡大する危険性が高く、その場合は韓国や日本が大きな被害を受けるために、あり得ないシナリオだ。しかし、米朝両首脳とも予測が難しい指導者だけに、「まさか?」が「もし?」に変わり、偶発的な衝突が思わぬ衝突に拡大する危険性が潜在している。

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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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