北朝鮮「新型ミサイル発射」:「込められた多目的メッセージ」の読み解き方

平井久志
執筆者:平井久志 2017年5月15日
5月14日、新型ミサイルの発射実験に立ち会った金正恩党委員長。机上の図には、ミサイルの航跡らしきものが見える(15日付の党機関紙『労働新聞』電子版より)(c)時事

 

 北朝鮮は、韓国で文在寅(ムン・ジェイン)政権がスタートしてわずか5日目の5月14日午前5時半頃、北西部の平安北道亀城付近から東北東の方向へ弾道ミサイル1発を発射した。日本政府は、ミサイルは約30分、約800キロ飛行し、日本海の排他的経済水域(EEZ)の外側に落下したと発表した。発射実験は成功したとみられる。また稲田朋美防衛相は、ミサイルは高度2000キロを突破しており、これは北朝鮮がこれまでに発射したミサイルの中で最も高く打ち上げたものになる、と説明した。打ち上げ角度を上げて、飛行距離を意図的に短くする「ロフテッド軌道」で発射したとみられている。防衛省は、通常の角度で発射した場合の飛距離は4000キロを超える可能性があるとみている。

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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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