GPIFは「モノ言う株主」になるべきか否か

執筆者:磯山友幸 2017年7月26日
タグ: 日本
エリア: アジア
1年前は5兆円超の損失を発表していた高橋則広GPIF理事長だったが、今年は一転 (C)時事

 

 国民の年金資産を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の2016年度の運用収益が、7兆9363億円と大幅な黒字になった。昨年の今頃は2015年度の運用収益が5兆3098億円もの赤字となったことで、安倍政権になってからのGPIFの株式シフトに対して批判が噴出。年金の先行きを不安視する声が挙がった。民進党は「年金損失『5兆円』追及チーム」を立ち上げるなど、年金が政権批判の1つの焦点になっていた。

カテゴリ: 経済・ビジネス 政治
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執筆者プロフィール
磯山友幸(いそやまともゆき) 1962年生れ。早稲田大学政治経済学部卒。87年日本経済新聞社に入社し、大阪証券部、東京証券部、「日経ビジネス」などで記者。その後、チューリヒ支局長、フランクフルト支局長、東京証券部次長、「日経ビジネス」副編集長、編集委員などを務める。現在はフリーの経済ジャーナリスト活動とともに、千葉商科大学教授も務める。著書に『2022年、「働き方」はこうなる』 (PHPビジネス新書)、『国際会計基準戦争 完結編』、『ブランド王国スイスの秘密』(以上、日経BP社)、共著に『株主の反乱』(日本経済新聞社)、『破天荒弁護士クボリ伝』(日経BP社)、編著書に『ビジネス弁護士大全』(日経BP社)、『「理」と「情」の狭間――大塚家具から考えるコーポレートガバナンス』(日経BP社)などがある。
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