マケイン上院議員「脳腫瘍」でさらに窮地に陥るトランプ政権

執筆者:足立正彦 2017年7月26日
エリア: 北米
病状は多方面に大きな影響を与えることになる(C)AFP=時事

 

 2008年共和党大統領候補であり、現在は上院軍事委員会の委員長職にある共和党重鎮のジョン・マケイン上院議員(アリゾナ州選出)が、脳腫瘍を患っていることが明らかになった。マケイン氏は7月14日に頭部の血栓を除去するための手術を受けたが、その後の検査で脳腫瘍と診断された。マケイン氏が脳腫瘍と診断されたニュースは、与党・共和党関係者だけでなく、野党・民主党関係者にも大きな衝撃を与えており、2008年大統領選挙でホワイトハウスを争ったバラク・オバマ前大統領も、マケイン氏の回復を祈るメッセージを表明している。

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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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