「トランプ大統領」と「議会共和党指導部」の深まる「確執」

執筆者:足立正彦 2017年8月16日
エリア: 北米 アジア
互いに批判し合うトランプ大統領とミッチ・マコネル共和党上院院内総務(右) (C)AFP=時事

 

 ドナルド・トランプ大統領はミサイル発射を繰り返す北朝鮮に対する強硬発言を続けており、8月8日には、世界がかつて目にしたことのないような「炎と怒り(fire and fury)」に直面することになると同国に強く警告した。これに対して北朝鮮が、8月中旬までに中距離弾道ミサイル4発を、米領グアム島周辺に向けて発射する計画を策定すると明らかにした。これを受け、トランプ大統領は「炎と怒り」発言では厳しさが足りなかったとの認識を新たに示すなど、米朝間のレトリックはその激しさをさらに増しつつある。直後に北朝鮮は「米国の出方を見守る」とやや緊張緩和と受け取れるかのような対応も見せているが、いずれにしろ、現在、国際社会の関心は米朝関係の行方に注がれている。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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