「マクロン大統領」の150日(上)独断専行の「革命」に批判噴出

渡邊啓貴
執筆者:渡邊啓貴 2017年10月4日
エリア: ヨーロッパ
支持率が下がってしまったマクロン大統領だが…… (C)EPA=時事

 

 今春から夏にかけて吹き荒れた「マクロン旋風」に、早くも陰りが見えてきた。5月に誕生したエマニュエル・マクロン大統領の矢継ぎ早の改革に国民は翻弄されている。「革命」と豪語した39歳の青年大統領の政局運営の実情を検証する。

地方自治体の不満

 9月24 日の仏上院選挙で、マクロン大統領の率いる「共和国前進(LREM)」は改選時よりも後退、勢力拡大とはならなかった。他方で、野党保守派の「共和党」は上院における第 1 党の地位を維持した。上院議員は国民議会(下院)議員と 地方議員による間接選挙で選出され、3年毎に半数(総議席数348)が改選される。共和党・右翼諸派の議席数は171(共和党149)で、改選前の142を上回ったが、LREMは改選前の29から24に後退した。

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執筆者プロフィール
渡邊啓貴 東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授。1954年生れ。パリ第一大学大学院博士課程修了、パリ高等研究大学院・リヨン高等師範大学校客員教授、シグール研究センター(ジョージ・ワシントン大学)客員研究員、在仏日本大使館広報文化担当公使(2008-10)を経て現在に至る。著書に『ミッテラン時代のフランス』(芦書房)、『フランス現代史』(中公新書)、『ポスト帝国』(駿河台出版社)、『米欧同盟の協調と対立』『ヨーロッパ国際関係史』(ともに有斐閣)『シャルル・ドゴ-ル』(慶應義塾大学出版会)『フランス文化外交戦略に学ぶ』(大修館書店)『現代フランス 「栄光の時代」の終焉 欧州への活路』(岩波書店)など。
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