対話の舞台に「国連」を選んだ北朝鮮の真意

訪朝し、北朝鮮の李容浩外相(右)と握手するフェルトマン国連事務次長[KCNA](C)EPA=時事

 

 12月4日に突然発表され、12月5日から8日にかけて北朝鮮を訪問したジェフリー・フェルトマン国際連合政務担当事務次長。この訪問は唐突であっただけでなく、11月29日の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」の発射によって「核武力を完成」させたと主張する北朝鮮の次の一手として見られたこともあり、大きな驚きをもって受け止められた。

 果たして、このフェルトマンの訪朝がどのような成果をもたらし、今後の北朝鮮の出方にどう影響するのか検討してみたい。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
執筆者プロフィール
鈴木一人(すずきかずと) すずき・かずと 東京大学公共政策大学院教授 国際文化会館「地経学研究所(IOG)」所長。1970年生まれ。1995年立命館大学修士課程修了、2000年英国サセックス大学院博士課程修了。筑波大学助教授、北海道大学公共政策大学院教授を経て、2020年より現職。2013年12月から2015年7月まで国連安保理イラン制裁専門家パネルメンバーとして勤務。著書にPolicy Logics and Institutions of European Space Collaboration (Ashgate)、『宇宙開発と国際政治』(岩波書店、2012年サントリー学芸賞)、編・共著に『米中の経済安全保障戦略』『バイデンのアメリカ』『ウクライナ戦争と世界のゆくえ』『ウクライナ戦争と米中対立』など多数。
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top