風の向こう側 (14)

「プロゴルファー」である前に

執筆者:舩越園子 2017年12月26日
難病を告白しつつ第一線で戦い続けるホフマン(契約メーカー『Titleist』HPより)

 

 いきなり私事で恐縮だが、12月になると、亡き父のことが、いつも以上に思い出される。若いころからスポーツが大好きでとても元気な父だったが、2007年の夏、「脊髄小脳変性症」という難病に侵されていることがわかり、症状は日に日に悪化。診断からわずか2年半後の2009年12月に、父はこの世を去った。

 それからというもの、ニュースを見るときも、米ゴルフ界で取材をするときも、何をするときも、私は「難病」という2文字にすぐに目が行くようになった。

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執筆者プロフィール
舩越園子(ふなこしそのこ) ゴルフジャーナリスト、2019年4月より武蔵丘短期大学客員教授。1993年に渡米し、米ツアー選手や関係者たちと直に接しながらの取材を重ねてきた唯一の日本人ゴルフジャーナリスト。長年の取材実績と独特の表現力で、ユニークなアングルから米国ゴルフの本質を語る。ツアー選手たちからの信頼も厚く、人間模様や心情から選手像を浮かび上がらせる人物の取材、独特の表現方法に定評がある。『 がんと命とセックスと医者』(幻冬舎ルネッサンス)、『タイガー・ウッズの不可能を可能にする「5ステップ・ドリル.』(講談社)、『転身!―デパガからゴルフジャーナリストへ』(文芸社)、『ペイン!―20世紀最後のプロゴルファー』(ゴルフダイジェスト社)、『ザ・タイガーマジック』(同)、『ザ タイガー・ウッズ ウェイ』(同)など著書多数。最新刊に『TIGER WORDS タイガー・ウッズ 復活の言霊』(徳間書店)がある。
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