【ブックハンティング】「西郷隆盛」という巨大な思想を読み解く

執筆者:田勢康弘 2018年1月15日
タグ: 日本
エリア: アジア
NHK大河ドラマの主役として脚光を浴びる西郷隆盛。その生涯と思想は、いまだ奥深い (C)時事

 

 私は歴史学者でもないし、西郷隆盛の研究家でもない。強いて言えば、西郷隆盛のファンというのが当たっているのかもしれない。鹿児島に行けば必ず、墓参りをしているし、生まれ育った甲突川界隈を散策する。『西郷南洲翁遺訓』に現代語訳を添えて、どれだけたくさんの国会議員に配ったか。2年ほど前には「噫西郷どん」という歌を作詩した(作曲・山崎ハコ、歌・えひめ憲一)。だから追っかけに近いファンと言うべきか。

カテゴリ: 社会 政治 カルチャー
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
執筆者プロフィール
田勢康弘(たせやすひろ) ジャーナリスト。1944年中国黒龍江省生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、日本経済新聞社に入社。政治部記者、ワシントン支局長、論説副主幹、コラムニストなどを歴任し、2006年に退社。1996年から1年間、米ハーバード大学国際問題研究所フェロー。また1996年には日本記者クラブ賞を受賞。著書に『指導者論』(新潮社)、『国家と政治』(NHK出版新書)、『総理の演説』(バジリコ)など多数。また、『田勢康弘の週刊ニュース新書』(テレビ東京系)の番組ホストも務めた。
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top