タイ「高速鉄道着工」で垣間見える中国「一帯一路」の野望

樋泉克夫
起工式は賑々しく行われた(駐タイ中国大使館HPより、ページを合成しています)

 

 昨年12月21日午後、東北タイ最大の都市で知られるコーラート(ナコーンラーチャシーマー)において、タイと中国の合作による高速鉄道建設第1期工事の起工式が行われた。

 コーラートは、北に向かってラオス中央部から西北部を経ると雲南であり、ヴェトナム北部を経て東に進むとトンキン湾だ。東に向かうとラオスの東南部を抜けてヴェトナム中央部から南シナ海へ――まさに東北タイの要衝である。であればこそ、タイで最初にバンコク・コーラート間に鉄道が敷設されたということだろう。タイの近代化を推し進めた5世チュラロンコーン大王の治世下の1896(明治29)年であった。

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執筆者プロフィール
樋泉克夫 愛知県立大学名誉教授。1947年生れ。香港中文大学新亜研究所、中央大学大学院博士課程を経て、外務省専門調査員として在タイ日本大使館勤務(83―85年、88―92年)。98年から愛知県立大学教授を務め、2011年から2017年4月まで愛知大学教授。『「死体」が語る中国文化』(新潮選書)のほか、華僑・華人論、京劇史に関する著書・論文多数。
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