「プーチン4選」首相・外相交代だとどうなる「日露関係」

2005年の第1副首相就任から続いたプーチン大統領(右)との「二頭体制」も終わりを迎えそうな、メドベージェフ首相(左)(C)AFP=時事

 

 3月18日投票のロシア大統領選挙は、現職・ウラジーミル・プーチン大統領(65)の圧勝が確実で、盛り上がりに欠ける無風選挙となろう。反政府活動家のアレクセイ・ナバリヌイ氏は選挙ボイコットを呼び掛けており、投票率が焦点になりそうだ。2012年からの3期目にウクライナ領クリミア併合やシリア空爆など地政学的冒険主義を展開したプーチン大統領は、4期目は一転して内政課題をテーマに掲げており、「内向き」となる可能性がある。首相の人選、後継者選びなど、選挙後の人事も注目点だ。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
名越健郎(なごしけんろう) 1953年岡山県生まれ。東京外国語大学ロシア語科卒業。時事通信社に入社、外信部、バンコク支局、モスクワ支局、ワシントン支局、外信部長、編集局次長、仙台支社長を歴任。2011年、同社退社。拓殖大学海外事情研究所教授。国際教養大学特任教授を経て、2022年から拓殖大学特任教授。著書に、『秘密資金の戦後政党史』(新潮選書)、『ジョークで読む世界ウラ事情』(日経プレミアシリーズ)、『独裁者プーチン』(文春新書)など。
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