「野球クジ」でスポーツ振興より「野球界」自ら再生努力せよ

執筆者:小林信也 2018年3月19日
タグ: アメリカ 日本
エリア: 北米 アジア
巨人の老川祥一オーナーが野球賭博問題でファンに頭を下げたのは、2016年3月のこと。わずか2年で「野球クジ」の導入に舵を切るとは……。右は高橋由伸監督 (C)時事

 

 2015年、超党派で作るスポーツ議員連盟が唐突に野球クジ導入を提案し始めたとき、野球界は否定的、実現はないだろうという空気が大勢だった。実際このときは、全球団によるオーナー会議で野球クジ導入が否決されている。何しろ、巨人の現役選手だった笠原将生投手らが、野球賭博に関与していた事実が発覚し、「無期失格」処分を受けてまもない時期でもあった。

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執筆者プロフィール
小林信也(こばやしのぶや) 1956年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。大学ではフリスビーに熱中し、日本代表として世界選手権出場。ディスクゴルフ日本選手権優勝。『ナンバー』編集部を経て独立。人物評伝、ビジネス書など多彩な分野で著作を重ねる。テレビ、ラジオのコメンテーターとして、NHK《ラジオ深夜便》、フジテレビ《バイキング》などに出演。近著に『生きて還る 完全試合投手となった特攻帰還兵 武智文雄』(集英社インターナショナル)、『野球の真髄 なぜこのゲームに魅せられるのか』(集英社新書)。
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