岩瀬昇のエネルギー通信 (38)

筆者の油価相場「読み違い」を自己分析する

執筆者:岩瀬昇 2018年5月16日
エリア: 北米 中南米 中東
「CME Group」HPより(「Feb 20」から「Jun 25」のデータは省略)

 

 2018年5月14日、在イスラエル米国大使館のエルサレム移転に対するパレスチナ人の抗議デモに対し、イスラエル治安部隊が銃撃し、60人以上が死亡、2000人以上が負傷した。

 これを受け、世界の指標原油である北海ブレント原油価格はついに2014年11月末のOPEC(石油輸出国機構)総会前の水準である78ドル台にまで上昇した(前日比+1.11ドル)。ドナルド・トランプ大統領の「火遊び」がまた炎を上げたのだ。

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執筆者プロフィール
岩瀬昇(いわせのぼる) 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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