帰還困難区域「飯舘村長泥」区長の希望と現実(上)動き出した「復興拠点」計画

寺島英弥
執筆者:寺島英弥 2018年5月19日
エリア: 日本
帰還困難区域の境のバリケードの内側、飯舘村長泥の峠の桜並木と鴫原良友さん=2018年4月17日(筆者撮影、以下同)

 

 東京電力福島第1原子力発電所事故の帰還困難区域を対象に集中的な除染とインフラ整備で住民の帰還を促す、国の「特定復興再生拠点区域(復興拠点)」の整備計画がこのほど福島県内の被災地6町村で決まった。飯舘村で唯一の帰還困難区域が長泥地区。2017年3月末に村の避難指示解除は解除されたが、長泥は国から除染計画も救済策も示されぬまま、半ば見捨てられていた。が、にわかに復興拠点の整備が決まり、その前提には除染で出た汚染土を再利用する計画があった。古里への愛着から「苦渋の選択」で受け入れた行政区長とともに現地を訪ねた。

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執筆者プロフィール
寺島英弥 ジャーナリスト。1957年福島県生れ。早稲田大学法学部卒。河北新報元編集委員。河北新報で「こころの伏流水 北の祈り」(新聞協会賞)、「オリザの環」(同)、「時よ語れ 東北の20世紀」などの連載に携わり、2011年から東日本大震災、福島第1原発事故を取材。フルブライト奨学生として2002-03年、米デューク大に留学。主著に『シビック・ジャーナリズムの挑戦 コミュニティとつながる米国の地方紙』(日本評論社)、『海よ里よ、いつの日に還る』(明石書店)『東日本大震災 何も終わらない福島の5年 飯舘・南相馬から』『福島第1原発事故7年 避難指示解除後を生きる』(同)。3.11以降、被災地における「人間」の記録を綴ったブログ「余震の中で新聞を作る」を書き続けた。
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