「日大アメフト事件」と酷似「東芝粉飾決算」を当事者コメントから検証する

大西康之
執筆者:大西康之 2018年5月23日
エリア: 日本
顔、実名を晒さなければ謝罪にならないと記者会見を行った日大アメフト選手。見習わねばならない人たちがいるのだが…… (C)時事

 

 日本大学アメリカンフットボール部の選手が悪質なタックルで関西学院大学の選手に怪我を負わせた問題で、タックルをした日大選手が22日に記者会見し、「監督、コーチからの指示があった」と明言した。提出された陳述書には、「何としてでも試合に出たい」という選手の心情につけ込み、監督、コーチが20歳のエリート選手を卑劣なプレーに追い込んで行く様が克明に綴られている。
 実は、これとそっくりな心理的構図が見られるものがある。7年以上にわたって続けられた東芝の「粉飾決算事件」だ。「(事業部を)売却するぞ」という社長の脅しに屈して、エリートサラリーマンたちは、ついに一線を越えた。
 しかし、「日大アメフト事件」と異なるのは、選手は自ら過ちを認めたが、粉飾に手を染めた大人たちは、何事もなかったかのように事件をやり過ごそうとしていることだ。
 この2つの事件の構図が酷似していることを理解しやすいよう、当事者たちのコメントを並べてみよう。

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執筆者プロフィール
大西康之 経済ジャーナリスト、1965年生まれ。1988年日本経済新聞に入社し、産業部で企業取材を担当。98年、欧州総局(ロンドン)。日本経済新聞編集委員、日経ビジネス編集委員を経て2016年に独立。著書に「稲盛和夫最後の闘い~JAL再生に賭けた経営者人生」(日本経済新聞)、「会社が消えた日~三洋電機10万人のそれから」(日経BP)、「ロケット・ササキ ジョブズが憧れた伝説のエンジニア 佐々木正」(新潮社)、「東芝解体 電機メーカーが消える日」 (講談社現代新書)、「東芝 原子力敗戦」(文藝春秋)がある。
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