「次期連邦最高裁判事」の指名承認を巡る「与野党攻防」

執筆者:足立正彦 2018年7月12日
お互いに満足かつ得意げな表情だが(右がカバノー氏)(C)AFP=時事

 

【ワシントン発】 7月9日、ドナルド・トランプ大統領はホワイトハウスで、6月27日に7月末での退任の意向を明らかにした中道保守派のアンソニー・ケネディ連邦最高裁判所判事の後任として、コロンビア特別区連邦控訴裁判所判事である保守派のブレット・カバノー氏を指名した。トランプ大統領は事前に25名の候補リストを公表し、その中から6名に絞り込んで面接をした結果、最終的にカバノー氏を指名した。

 カバノー氏の指名はトランプ大統領にとり、就任後わずか1年半以内で2人目の連邦最高裁判事指名であり、保守派とリベラル派の判事のバランスが拮抗している中、カバノー氏の指名承認プロセスは今後非常に大きな意味を持つことになる。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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